はじめに
お子さんの足や手に「魚の目」のような硬いできものを発見すると、不安に感じる保護者の方も少なくありません。
特に、小さなお子さんの足に異常が見られると「スポーツの影響かな?」「市販薬で治せるだろうか?」と悩むことも多いでしょう。
実は、子供に見られる魚の目のような症状は、 ウイルス性のイボ である可能性も高いのです。
本記事では、魚の目とイボの違い、子供に見られるウイルス性イボの原因と治療法、さらに適切な診療科を選ぶポイントについて解説します。最後まで読むことで、お子さんの症状に対する最適な対処法を見つけていただけます。
【記事監修】北千住巻き爪矯正院フルフィル院長
田村一斗(たむらかずと)
巻き爪をはじめとした足の症状改善を専門として
これまで3万人以上の足の痛みを解決に導く。
魚の目とウイルス性イボの違いを理解しよう
魚の目とは
魚の目は、足や手の皮膚が 過度な摩擦や圧迫 を受けることで角質が硬くなり、皮膚の内部まで侵食してしまう状態を指します。
この硬い角質が神経を圧迫するため、時には強い痛みを伴うことも。
一般的には、体重の負担が足にかかることが原因で成人や高齢者に発生することが多く、子供にはほとんど見られません。
ウイルス性イボとは
一方、ウイルス性イボの場合、ウイルスは皮膚の小さな傷口から侵入し、角質層で増殖します。見た目が魚の目に似ているため、自己診断では区別が難しい場合があります。
子供に多いウイルス性イボの特徴と原因
主な種類
- 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
- 主に手指や足の裏に発生します。
- 表面に凹凸があり、小さな黒い点(毛細血管)が特徴。
- 感染が広がると複数のイボが集まることもあります。
- ミルメシア
- 足の裏に見られることが多いです。
- 噴火口のように中央がへこみ、痛みを伴うことがあります。
- 赤みが出る場合もあります。
原因
ウイルス性イボの原因は ヒトパピローマウイルス(HPV) です。このウイルスは非常に感染力が強く、以下のような経路で広がります:
- プールや公共浴場:湿った環境で感染しやすい。
- 自己感染:イボを掻いたり触ったりすることで他の部位に広がる。
- 免疫力の低下:アトピー性皮膚炎や免疫抑制剤の使用がリスクを高めます。
ウイルス性イボの診断と治療法
1. 専門医による診断
魚の目とウイルス性イボの区別は専門医でも慎重に行います。皮膚の状態やイボの形状を詳細に確認し、治療法を決定します。
2. 主な治療法
- 液体窒素凍結療法
- ウイルスを破壊するため、-196度の液体窒素でイボを冷凍します。
- 痛みを伴うことが多く、週1回の治療が数か月続く場合があります。
- スピール膏®(サリチル酸)
- 角質を柔らかくする貼付薬。
- ビタミンD3軟膏との併用で効果を高める場合も。
- 漢方薬(ヨクイニン)
- ハトムギ由来の生薬で、免疫力を高める効果が期待されます。
- 子供でも安全に使用できる点が特徴。
- 手術療法
- 症状が重い場合は切除することもあります。
小児科ではなく皮膚科を受診する理由
子供の症状は、まず小児科を受診することが一般的ですが、魚の目やイボに関する皮膚の異常は皮膚科が専門 です。小児科で十分な診断や治療が行えない場合、再び皮膚科を受診する必要が出てきます。最初から皮膚科に相談することで、早期治療が可能になります。
市販薬を使用する際の注意点
ウイルス性イボに対して市販の魚の目治療薬を使用するのは避けましょう。特に、角質を柔らかくする成分が含まれている製品は、イボの悪化を招く可能性があります。必ず医師の指示を仰ぎましょう。
子供の足を守るための予防策
- 清潔を保つ:プールや体育館利用後は必ず足を洗う。
- 保湿ケア:乾燥を防ぐことでバリア機能を高めます。
- 触らせない:イボを掻いたり触らないよう子供に伝える。
まとめ
魚の目に見える症状が実は ウイルス性イボ である場合、適切な治療を行うことで再発や感染拡大を防ぐことができます。まずは皮膚科を受診し、専門的なアドバイスを受けることが大切です。保護者としてお子さんの症状に気付き、適切に対処することで、痛みや不快感を軽減できるでしょう。
当院【北千住巻き爪矯正院フルフィル】では
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と、喜ばれる方も多くいらっしゃいます。
ウイルス性のイボの場合には病院にて治療を行う必要がありますが、魚の目でお悩みの場合はぜひご相談ください。
【北千住巻き爪矯正院情報】
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